こんにちは!
「普段着着物復興計画」のキャンディです。
【着物を普段着のファッションとして楽しめる世の中】を作りたくて活動しています。
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「すばらしい美術館が閉館する」
SNSで流れてきたのはこの夏頃。
存続の署名など、今も話題になっています。
そんな【DIC川村記念美術館】に、着物友達と行ってきました。
結果、本当に良かったし、閉館して欲しくない。
美術館に行って、自分の醜さや惨めさまでも許容できるなんて思いませんでした。
そんな包容力のある作品たちと美術館。
DHC川村記念美術館のHPはこちら
アクセス
所在地は千葉県佐倉市。
ちょっと交通が不便な場所にあります。
交通手段は
■車
■電車
京成佐倉駅、JR佐倉駅から無料送迎バス(一時間に約一本、休日は増発)で約30分
■東京駅から直通バス
大人片道1,450円
片道約60分程
一日一往復のみ
自然が多いところだしプチ旅行にもオススメ。
私たちは京成佐倉駅から無料のシャトルバスに乗りました。
途中JR佐倉駅に寄り、バスはほぼ満員でしたね。
30分程で到着。
チケット購入。シンプルデザイン!
展示によりますが、今は大人1,800円でした。
庭園は無料で入れるようです。
お昼は?
併設のレストランがあります!
展示に合わせたメニューもあるようで素敵なんですが、ちょうどランチタイムで混雑しているようなので今回は断念。
みんなでお弁当を持ってきて、お庭でピクニック…のつもりが雨!
でもラウンジがあるから大丈夫でした。
ラウンジの中もとっても素敵!!モダンなホテルみたい。
早くから入館されたのか、帰りのバスを待ってる人もいました。
いざ美術館へ
お昼が済んだので美術館へ移動。
森林の中を歩きます。
こちらの建物はギャラリー。
お手洗い、休憩スペースもありました。
開けた道に出ました。
左手に池!(見えにくくてごめんなさい)
こちらの可愛い建物が美術館です。
はーいこちらでーす。
入口前に巨大アートも。
ハウルの動く城っぽい!
美術館の中がすごい!
美術館の中は撮影禁止でしたが、
まずエントランスがすごい!!!!
公式サイトにも少ししか記載がないので知らなかったけれど、手の込んだデザインで圧巻の空間。
広大な敷地がありながら、展示室は大小手頃なサイズに区切られています。
一部屋を鑑賞して、一息、次の部屋へ、という配置のバランスも絶妙。
中庭や階段、窓、全てのデザインが秀逸で、作品だけでなく建物自体がとんでもない美術品!
日常を忘れる空間ですね。
さすが、閉館を惜しまれるだけあります…
これは確かに残してほしいわ…
アクセスが不便な場所だから知られていないだけで、世界に誇れる美術館だと思いました。
私立美術館だけど、建物、所蔵品共に、国立レベルに引けを取らないと思います。
(そんなに詳しくないけど!)
音声ガイドがあった方が楽しめる
アートに詳しくない人は音声ガイドがオススメ。
気になったものだけ聞いたけど、それでも5倍(体感)は楽しめました。
音声ガイドがなかったら、また違った鑑賞体験になったと思います。
音声ガイドは機材レンタルではなく、スマホにアプリをダウンロードする形式。無料です。
事前にダウンロードしなくても、受付の横に案内があります。
エントランスはWi-Fiが使えるので安心。
イヤホンがあると良いですが、なくても「小さい音で耳に近づけて聞いてください」みたいな事が書いてありました。
展示もすごい
建物だけでなく、所蔵品ももちろん素晴らしい。
印象的だったものをいくつか紹介します。
■圧に潰されそう。世界に4つしかないロスコ・ルーム
暗い部屋、全ての壁に赤黒い絵…絵というか、赤い壁画。
重苦しい気持ちにさせられるこの部屋はマーク・ロスコの作品のために作られた「ロスコ・ルーム」。
入った途端「なんかすごい」「何なんだコレ」「アートって美しいだけじゃないけど、ここまで重苦しいのもなかなか無い」と思った一室。
出てから気になりすぎて調べたら納得。
「私は人の感情を描いている。だから人が私の絵を前にして泣き崩れる」みたいなことを言っていて、その通りだなぁと思いました。
事前知識ナシで感じられたのが、ある意味良かったのかもしれない。
↓↓↓
この重苦しい絵をレストランのために描いた…?
そしてレストランの雰囲気が気に入らず契約破棄…?
ロスコの夢を叶えるために作られた、変形七角形の部屋!
■ピカソへの恨みが昇華された作品!?
ジャクソン・ポロック『緑、黒、黄褐色のコンポジション』
今回見た中で一番好きな作品。
「あいつ(ピカソ)が全部やってしまったんだ!」とピカソの画集を床に叩きつけたというエピソードを音声ガイドで知り、
同時代にあんな天才がいたら、そりゃあ絶望的な気持ちになるよなぁ…と共感。
でもそこから追求し続けて約10年、ついに伝統的な絵画の構造を捨て去った、新たな表現にたどり着いたとのこと。
頑張ったんだねぇポロック…!
こちらのページの201で見れます↓
■白い花が枯れていく作品「秋」
企画展『西川勝人 静寂の響き』の中の作品。
広い部屋を迷路のように組み、作品を展示していくユニークなスタイル。
その真ん中に花を敷き詰めた一角があります。
白い花と茶色く変化した花があり、学芸員さんに聞いたところ、最初は白い花ばかりだったそう。
香りも変化していく。
会期と共に移ろいゆく作品。
私は抽象表現が好きなので、印象に残ったものも抽象的なものが多いけれど、『睡蓮』などモチーフを描いたものもたくさんあります。
というか、どういう基準で集めてるんだろうってくらい多彩な収蔵品なので(私の無学さ故に基準が分からないだけだと思うけど)、
気に入る作品がきっと一つはあるんじゃないかな。
帰宅後思ったこと
美術館って、たくさんの人生が凝縮されてる。
ロスコやポロックみたいに、実現したいものがあって、悩んで、悔しさや憎しみがあって、
それでもまたチャレンジする泥臭さ。
いろんな絵の具を混ぜて絞り出したように、
生きてきた時間や経験から生み出したのが作品だとしたら、
作品とはその人の人生が凝縮されたものじゃないか。
綺麗なものばかり見せたがるけど、愚かさも人間のうち。
美しいばかりがアートじゃない。
醜さもひっくるめて、それが人間だ。
実はこの日はあまり体調が良くなくて、
吹き出物で肌ボロボロだし、
電車に乗り遅れるし、
帰り道雨が強くて濡れるし…
でもそんな日があってもいいか、生きてるってそういうことだよね、と思えた自分にびっくり。
アートに、人生の全てを肯定された気がしました。
お庭もすごいぞ
雨がやんだので庭園を散策することに。
広場。晴れていればピクニックできそう。
こちらにも造形作品があります。
休憩所も。
中に自販機があったので、飲み物くらいは買えそう。
白鳥もいました。
柵もなく放し飼いで、人に動じない…。
藤棚。
藤の頃は見事でしょうね!
その頃まで存続してくれるといいけど…
結構な広さで、お庭というか、もはや公園…!
夕方、暖かいあかりの灯った美術館も綺麗でした。
ちょっと遠いけど、本当に良い一日になりました!
気になってる方は、閉館前にぜひ行ってみて欲しいです。
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最近の活動のお知らせ
【飴式イベント塾】
個人でイベントを開催するうちに仕事になり、店を持ち、講演会をしたり写真集を出した私が、イベントの企画からSNS運用までお伝えします!
やりたい事があるのにやれない人にオススメ!
■今までの配信アーカイブ・ブログをまとめました。
まず自己受容を育てると、できることが広がります。
「行動しなかったら成功しない」と分かっているのに行動できない人へ。
意志が弱いとか気合が足りないとかの前にコレ読んで。
「女性が着る男着物の写真集」好評発売中!
ジェンダーレス着物を取材していただきました!
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【着物でもんじゃに行く人たち】
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