こんにちは!
「普段着着物復興計画」のキャンディです。
【着物を普段着のファッションとして楽しめる世の中】を作りたくて活動しています。
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2023年6月、私はカメラマンさんと二人でクラウドファンディングに挑戦し、355%を達成しました。
そのノウハウを公開します。
クラウドファンディングをしない方でも、
・企画
・マーケティング
・運営
・伝える力
などを鍛えるヒントになると思います。
何か自分でやりたいことがある方は是非ご覧ください。
プロジェクトページ(キャンプファイヤー)はこちら
ちなみにこのやり方は、
有名人、芸能人、インフルエンサーなど、すでにファンがたくさんいる人には当てはまりません。
ファンがいる人と同じことを一般人がやっても、あまり意味がありません。
一般人には違う戦い方があります。
フォロワー数が少なくても、
まだ何の実績もなくても、
- 世の中にどんなメリットがあるのか伝えること
- リターンを魅力的なものにすること
- 最後の一日まで伝える努力を怠らないこと
それでは、順番に書いていきます。
※なお、クラウドファンディングはカメラマンさんと二人で企画・運営したものですが、今回は私個人の見解に基づき書いています。
プロジェクト経緯のブログはこちらをご覧ください。
1、世の中にどんなメリットがあるのか
伝えること
伝えること
■「クラウドファンディングはお金を集める手段ではない」意識
まず前提として大事なのは、
クラウドファンディング=お金を集める手段ではない、という意識です。
お金を集める手段として考えていると、ただのワガママ。
でも、「世の中に対してどんな価値があるのか」を考えて伝えることで、共感する人が出てきます。
共感してくれる人が気軽に応援できる場所、
応援してくれた人にお返しができる場所が
クラウドファンディングです。
※画像タップで拡大して見れます
もらう側から与える側に意識を変えてください。
✕「お金ください」(もらう側)
◯「こういう価値を提供するのでお金の部分を支援してください」(与える側)
意識を変えることで、プロジェクトが自分だけのものでなく、皆で成功させるものに変わります。
■「社会に対しての価値」に視点を変える
「これをやりたい」は自分のメリット。
「これをやることでこんな事が良くなります」が社会のメリット。
自分から社会へ視点を変えて、
このプロジェクトが
「世の中に対してどういう価値があるのか」
「どういう問題を解決できるのか」
を考えてみましょう。
このとき、社会や法律を変えるような大きなことを考えなくても大丈夫。
「こういう手段もあるよって提案」くらいの気持ちでOKです。
自分では盲目になりがちです。
だって自分はそれが欲しい、必要だ、と思って、クラウドファンディングをしているから。
でも、それがどういう価値があるのか伝えなければ、知らない人には伝わりません。
自分にとって明確なことでも、全く知らない他人に伝えるつもりで、文章にしてみましょう。
あなた一人が良い思いをするのではなくて、皆にとって良い方向へ、プロジェクトを組み立ててください。
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私の場合で見てみると
「ジェンダーレスの写真集を作りたい」
→А、ただのワガママ、自己満足
「着物を通して多様性を伝えることで、自分を否定しなくていい世の中にする提案!」
→B、世の中をちょっと生きやすくするかもしれない提案
「支援者さんはお得に買えたり、写真集に載れたり、モデルを応援できたり…
楽しいリターンがあります!」
→C、見るだけから参加するプロジェクトへ!
ーーー
社会のメリットを考えると、プロジェクトに説得力が増します。
「このプロジェクトをやることで、社会に対して何ができるのか」を考えてみましょう。
■ターゲットを設定する
世の中に対するメリットが見えたら、ターゲットを設定します。
ターゲットというと難しいですが、こう考えてください。
「これを一番必要としている人はどんな人?」
必要としている人に焦点を定めることで、支援率が上がります。
逆に、興味のない人に頑張って説明しても、支援は見込めません。
ターゲットが決まれば、
・メリットやリターン
・宣伝の媒体
・どんな言葉を使うか
を考えるとき、「ターゲットに響くもの」を具体的に考えることができます。
〈よくあるNG〉
①ターゲット以外の人を取りこぼすのを恐れて、ターゲット設定ができない
→万人に向けたリターン、万人に向けた言葉では、本当に必要としている人に届きません。
万人が必要とするものを提供するのは行政の役割。
個人でそんな壮大な事は難しいです。
使えるリソース(時間、お金、エネルギー)は有限。
必要としていない人を説得するより、必要な人に伝えた方が、あなたがやりたいことの価値が伝わるのではないでしょうか。
②ターゲットを絞り込まず、ざっくり捉えてしまう
例えばオタク向けだとしたら
・アイドルオタク
・アニメオタク
・ディズニーオタク
では欲しい商品、よく使うグッズ、売れるモノは変わりますよね?
一人まで絞り込むことで、リアルに考えられるようになります。
マーケティング用語でいう「ペルソナ」です。
クラウドファンディングの場合、自分自身をペルソナに設定するのも一つです。
■自分の言葉で言語化する、それを伝え続ける
どんなに良いプロジェクトを企画しても、伝えなければ認知されません。
自分がやりたいことは、誰かにとって価値になります。
それを必要としている人がいます。
その人まで届くよう、いろんな言葉で、手段で、伝え続けましょう。
■プロジェクトページとSNSの使い分け
クラウドファンディングは、プロジェクトページを作るところから始まります。
上記で
・世の中にどんなメリットがあるのか
・どんな人に届けたいのか
をしっかり決めておけば、
そこを土台にプロジェクトページを作れます。
そして、SNSなどで何度も伝えます。
プロジェクトページは【母艦】
→全ての情報がまとまっている場所。
あなたが考えた「社会的な価値」「魅力的なリターン」を
分かりやすく、魅力的に伝えることができれば支援に繫がる!
SNS等は【小型戦闘艇】
→情報を小出しにして伝えることでフォロワーさんのアンテナに引っかかりやすくする、
何度も伝えることで認知度アップの役割。
プロジェクトページを見てもらうための切込み隊長!
以下の動線を意識して作りましょう。
①SNSで様々な角度から何度も伝える
↓
②興味を持ってくれた人がプロジェクトページで詳しい情報を得る
↓
③支援へ!
伝えることについては③でまた詳しく書きます。
■信用度が低い人まで届ける設計を
仲が良い人や、あなたのことをよく知っている人は、応援しやすいですよね。
それ以外の人に届くかが成功のカギを握ります。
以下の分布を見てください。
A、信頼度:高→仲の良い人、親類
あなたをよく知っていて、やりたいことを応援してくれる人たちです。
この人たちが支援してくれるのは「当たり前」レベル。
もし誰も支援してくれていないなら、説明が足りないとか、プロジェクトの構築が甘いかもしれません。
(たまたまお金がないとか、個人的に内容に共感できないとか、クラウドファンディングがよく分かってないとか、ご事情は様々なので、
「なんで支援してくれないの⁉️」なんて言うのはやめましょうね。)
B、信用度:中→知り合い、フォロワー
あなたのことを知っていて、
「このプロジェクトは価値があるな」
「このリターンなら支援しようかな」
と思えば支援してくれる人達です。
普段から信頼関係を築いているかが大切。
ネガティブなことや攻撃的なことばかり呟いてる人、非常識な人に対しては、お金を出そうと思いにくいですよね。
成功者やパーフェクトな善人である必要はないけれど、
自分がどんな人間か知っておいてもらうことが大事です。
C、信用度:低→あなたのことを知らない人
クラウドファンディングをするなら、この層に届かないともったいない。
SNSではあなたを知らない人も、クラファンのサイト(「キャンプファイヤー」や「マクアケ」など)からプロジェクトを知ってくれる可能性があります。
サイトを見ている人は、そもそも支援に対する意欲が高い人達です。
内容に共感してくれたら支援してくれる可能性が高いので、
この層の興味を引き、説得できるかが、
一般人がクラウドファンディングで成功するかのカギです。
Cに伝えるつもりでプロジェクトを構築し、
・プロジェクトの説明文
・プロフィール
・リターン
で伝えていきましょう。
◆あなたがどういう人間で、どうしてこれをやりたいのか
◆お金が集まったとして、これを遂行できる人間なのか
◆これをやることの社会的な価値は何なのか
◆支援者がどう得をするのか
知らない人に支援を募るなら、イチから説明する必要があります。
SNSのフォロワー間では当たり前のように通じる話も、最初から説明する必要が出てくるかもしれません。
(私であれば、「ジェンダーレス着物」の前に、「普段着の着物」というところからの説明でした。)
A~Bは、クラファンのサイトを通さなくても、支援してくれる場合もあるでしょう。
せっかく手数料を支払ってサイト経由で運用するなら、Cまで狙わないともったいない。
Cまで届くプロジェクト構成、リターン、そして説明文が作れれば、
AとBの人たちも支援しやすくなります。
「さっきペルソナに届けるって言ったのに矛盾してない?」と思った鋭い方は、
こちらの考え方をご参考ください↓
Cの中にも、同じように困ってる人がいるはずです。
同じ悩みなら、解決方法(プロジェクト)も、欲しいリターンも、重なる部分があるはず。
だから過去の自分に徹底的にプレゼンするつもりで作ると良いです。
■有名人がクラウドファンディングをやるということ
有名人がやる場合、上記のA、Bの母数が多いということ。
テレビに出ていたり、本を出版している人は、ある程度どんな人か知られていて、その分野に対する信用度が高い状態。
SNSのインフルエンサーだとしても、「この人はこういう分野に強い」と、すでに認知されている状態ですよね。
この人たちはCを狙わなくても、ある程度の支援を集められるんです。
だって信用度がケタ違いだから。
だからこの人たちやり方を参考にするのをやめましょう。
こう言えば「そりゃそうだ」と思うと思います。
でもやってしまいがちなんです!
注意なのが、インフルエンサーと知らずに参考にしてしまうこと。
他者のクラウドファンディングのページを見るとき、SNSのフォロワー数や、実績も見るようにしてください。
あなたが知らないだけで、ある業界では有名人かもしれません。
これを勘違いして支援が集まらないプロジェクト、たくさんありますからね…!
〈補足〉
■成功している人を参考にした方がいいのでは?
一般的なビジネス書などでは、成功者を参考にするのが常識ですよね。
でも実は、オススメできる場合とできない場合があります。
オススメできる人∶
ビジネス的な視点がある人はオススメできます。
仕事で企画やマーケティング、SNS運用の経験等、分析と立案、運用ができるタイプの人です。
以下もご参照ください。
オススメできない人∶
そういったことが初めての方は、オススメできません。
この機会に勉強されるのも一つですが、付け焼き刃はキケン。
クラウドファンディングの実施までに余裕があるならしばらく訓練して、ビジネス的な視点を身に着けましょう。
そもそも、
人気がある人は伝え方が上手かったり、
成功している人はプロジェクトやリターンの作り方が上手いです。
逆に言えば、その能力があるから成功したり人気があるんですよね。
だから、参考にするにはとても良いお手本ではあります。
でも、その人が人気の理由、成功の理由が分からないまま外側だけ真似すると失敗します。
これを読んでくださってる方のビジネス的な経験値は様々だと思います。
以下のプロセスを踏める方なら、参考にされるのは賛成です。
①、人気や成功の理由を分析できる
↓
②、そこから自分に必要な部分を抽出できる
↓
③、②を自分に合う形で応用できる
本当は、初心者の方がそこまで到達できるように書きたいんですが、
これだけで本一冊書けそうなのでやめます…
ご自身の力量の把握もビジネスには大事な部分なので、ご判断ください。
それでは次回、リターンについて解説していきます。
クラウドファンディングを通して、過去の無力な自分を掬い上げた話
発売時の記事はこちら
終了後、クラファンをやったからこそ出来たことを振り返って
イベント、オリジナル商品、お店、その他の情報は全てここに!
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